チョークアートを始めて約1年。これまでオーダーメイドでお客様のウェルカムボードやインテリアボードを制作させていただきましたが、いつかうちのクロでも作りたいと思っていました。
実店舗はないのですが、minneやSUZURIでイラストをもとにしたグッズを販売しているので、その看板のようなつもりで今回描いてみることにしました。
制作にあたってイメージしたコンセプトは、ギャラリー&ショップ名の「atelier heureux」
のheureuxが「幸せな」という意味なので、幸福を表す植物をちりばめたいと思い、花言葉を調べてみました。
すると、タンポポ、カスミソウ、クローバー、ブルーデイジー、ピンクのチューリップ、スズラン、ポトスなどが候補として浮かびました。
それぞれ「幸福」以外にも他の意味があり、「幸福」のニュアンスも異なるとは思いますが、それを考慮するというよりは、絵面のバランスを考えて、チューリップ、ブルーデイジー、クローバー、カスミソウの4種類を選びました。
こちらが下絵です。
クロの黒い毛並みを目立たせるように、チューリップをしょわせて、クローバーとデイジーで周りを囲みました。カスミソウをちりばめてアクセントをつけています。
蝶々は猫のチョークアートを始めてからよく使うモチーフなので、今回も描き込んでいます。
白い蝶が家に入ってくるのは吉兆であるということを調べていて知りました。なので、上部中央に扉を描いて、白い蝶が入ってきたようにしています。
彩色の過程はこのようになっております。
クロの体の明るい色の部分に手を入れてからクロの周りの花、クロの毛色の黒い部分、周りの植物や蝶、扉を塗っていきます。最後にロゴを書き、細かい部分の手直しをして、完成です。
クロのウェルカムボードの構図は、最初にご依頼いただいたmonoちゃんを意識しています。
クロは虹の橋にいますが、同じ黒白ハチワレのmonoちゃんとはありがたいことにお友達というふうに思っていただいているので、姉妹作のような雰囲気になればいいなと思い、おててを蔓にかけるポーズも踏襲しました。
ご依頼品の場合は、依頼主様のご希望のイメージをどう表すかに力を注ぐのですが、自分のを描くとなるとかえって迷ってしまいますね。
ちょっと今回は理屈に走ってしまったかなという気もして、クロちゃんにはもっと素朴で可憐な花が似合うんじゃないかなとか…いろいろ思ってしまいます。
何にしても、猫のチョークアートを描くのはとても楽しい作業です。
これからも、愛猫ちゃんへの思い入れやイメージをお伺いしながら、喜んでいただける素敵なチョークアートを描いていければと思っています。